階段下は収納の奥行きが深く、天井も低いし斜め。
棚も無ければ、奥行きが深すぎてどうやって使えば?というスペースが多々あります。
この記事では、そういった使いにくい階段下スペースを、上手に使いこなす手順をご紹介します。
採寸して図面を書いてみよう!
収納を考えるときに、採寸・作図は必須です。ただし、設計図面のような細かいものじゃなくて大丈夫。
収納を考えてる面の幅と高さを図って枠を書くだけ。もちろんフリーハンドでもOKです。自分が分かれば良いのです。
やみくもにテトリスのように収納するのではなく、使いやすい収納をつくる第一歩です。
まずは測って枠を書いてみましょう!
こんな感じです。

どこに何をしまえばいい?一番重要なエリア分け
先ほど書いた図面に、線を入れます。
床から70cmのラインと、床から150cmのラインです。

床から70cm=立ってる時の手の高さ、床から150cm=立ってる時の目線の高さです
この真ん中のエリアが、一番目につきやすく使いやすい=出しやすい場所です。
使用頻度の高いものや、注意しないと壊れやすいものはこのエリアへ。
床から70cmまでは、屈まないと見えない&出せない場所です。
チェストなどの引出しなら使いやすいですが、階段収納に費用をたくさんかけるのはもったいない。
なので使用頻度が低いもの、重たいものはこのエリアへ。
最後に床から150cm以上のエリア
踏み台が必要なので出しにくいのと、万が一落ちてきたときのことを考えると軽いものじゃないと危険です。
使用頻度が低めかつ、軽いものはこのエリアへ。
階段下収納がお家のどのあたりにあるかで、何をしまうかが変わってきます。
例えば、玄関からリビングまでの通路上にあるのなら通勤のカバン置き場にしてリビングに荷物を持って入らないようにしたり、水廻りの近くにあるなら紙系のストックやタオル置き場など、しまうものは周囲でよく使うものです。
上と下は使用頻度の低いものなので、下エリアは飲料ストック・既設家電や粗大ごみの一時置きなど、上エリアはどうしても捨てられない紙袋や季節の飾り(軽いもの限定)などなど。
何をどのエリアにしまうか、普段の生活を見直しながら検討していきます。
必須アイテム「キャスター付きの収納ラック」
どこに何をしまうかを決めると、固定の棚の無い階段下収納スペースには「キャスター付きの収納ラック」が大活躍します。
収納するものにもよりますが、オススメはメッシュタイプの棚板。棚板にホコリがたまらないし、フックを引っ掛けたりのカスタムがしやすいです。
私がよく使うのはルミナススチールラック。
サイズの種類が豊富、頑丈、そして何より近所のホームセンターにパーツから売ってるコーナーがあります。
ネットで購入も出来るのですが、生活に合わせて変えていくことも考えると、思い立ったらすぐ!のタイプなので近場で手に入るもので揃えています。
どんなラックを使うかや購入先は、ご自身の生活スタイルに合わせて選んでください。

キャスター付きにしておくことで、出し入れがラクですし、やっぱりコッチにあった方が良いかな?となった時にも移動がスムーズ。便利です。
サイズは、
幅が60cm・75cm・90cm・120cm
奥行が36cm・46cm・61cm
他にもバリエーションはありますが、種類が多いと迷うのでポピュラーなサイズを紹介しています。
高さは96cm・126cm・156cm・186cmの4種類。上の方は絶対使わないから低くて大丈夫!という場合以外は、できるだけ高めを買っておきます。
のちに棚板を増やしたくなります。自宅で低い棚を買って失敗した私からの本気のアドバイスです。
収納スペースの「枚数」
しまうものの仕分けができたら、そのものの大きさを測ってラックの枚数を決めます。
ラックの棚板を増やすと収納スペースがどんどん増えますが、あまりに高さをパツパツにすると取り出しにくいため、しまうものの高さ+15cm以上で棚板の枚数を決めます。
使い出してから棚板を増やすことも出来ますが、ラックから荷物を出して→高さをずらしていって→ポールの上から追加の棚板を入れる。という作業になるので、ちょっと面倒です。
初めから気持ち大目に棚板をセットしておくことをおすすめします。
片付け完了まで捨てないで!意外と使えるものたち
片付けを始めると何から処分していいか分からず、ついつい片付けやすいのから処分しがちです。
下記の4つのアイテムは、片付け中やその後の仮収納でも使う可能性があるので避けておきましょう。
ジャンルごとに小分けにしたり、引っ掛けて浮かせる収納にも使えます。
小さめの段ボール箱
しっかりめの紙袋
フック
ブックエンド
おわりに
階段下収納を使いこなす手順を紹介しました。
メジャーとメモ帳とペンさえあれば、あとはこの手順通りに進めるだけです。
何をどうしまうか、は生活スタイルによって様々。正解はありません。
日々の生活を重ねながら、より使いやすい収納へ進化させてみてください。