
工務店倒産から考えること

工務店倒産のニュースをよく見かけるようになりました。
これからは少し費用がかかっても、新築の場合は完成保証制度に入ってくれる工務店さんの方が安心なのかな。
ただ実際加入となると、確か20~30万円程度の費用がかかります。(うろ覚えすみません)
それはちょっと高いなーという気がします。自分の家だったら別のことにお金かけたくなります。
でも実は完成保証は保証会社の財務状況などのチェックが厳しめなので、完成保証に入れる=突然の倒産の可能性は低い、という工務店を選ぶ基準にもなります。
なので「完成保証って入れますか?」と聞いてみるのはいいかもしれません。
新築に関しては瑕疵保険の義務があるので請負工事+完成保証で依頼できれば安心ですが、建設費用が上がってきてる今、リフォーム・リノベーションに関してはCM(コンストラクション・マネジメント)方式が良いと思っています。
トータル費用も下がるし、職人さんに直接お支払いなので金額が明瞭です。
CM(コンストラクション・マネジメント)方式については解説ページ作りますのでしばらくお待ちください。
そもそも住宅業界は中間マージンが非常に多いです。
お客様と契約してる元請けさんから→一次下請け→二次下請け→三次下請け→実際に仕事する職人さんという多重構造になっていて、間の人たちは連絡するだけで中間マージンをとります。そしてなぜか下請に偉そうにします。使ってあげてるんだから、と。
仕事してもらってるはずなのに。
業界の仕組み的に一部仕方ない部分はあるのですが、最近は建築の実務のこと分かってない人が元請会社になって中間マージンで儲けている怪しい会社が多いです。
そういう人たちはホームページやSNSを使って上手に集客します。広報に費用をかけて、仕事が入りさえすれば儲かるから。
紹介ビジネスは転売ビジネスに似てますね。
それでご飯食べてる方もいるのですが、そういう仕事は自分は絶対にしたくないなと思います。
私は設計者・現場監督として、プランニングや計算、図面作成、工事準備や養生、現場の管理や材料発注などの業務を行っています。
それに対する費用は頂きますが、それ以上の利益(例えば、在庫品で見積もりより安く仕入れられたからその分の費用が浮いたり)は発注者であるお施主様の利益であると考えています。
ただし、工事をしていくと細々した追加が出ることがあります。
追加のことをたくさん言われるとせっかくの家づくりが楽しくなくなってしまうので、ある程度の予備費を含んでおきながら最終清算は追加を極力少なく、予備費が余っていたらもちろん減額。
そんなきれいごとや人情でばっかりやってたら続かないと言われますが、頑張るからほっといてください、自分らしく生きるために起業するんです。
これからもっと需要が増えるであろうリフォーム業界。
CM(コンストラクション・マネジメント)方式が増えていきますように。心から願います。